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新ダイエット論・その1

人にダイエットの相談を受けると、いつもわいに重くのしかかってくる疑問があるんや。

それは「この人にとって今ダイエットをすることは人生にプラスになるやろうか?」
「どのようなダイエット法がその人の人生を活き活きとさせるやろうか?」

どなたはんからも概ね「やせるのを手伝って欲しい」としか頼まれまへんので、その人の人生云々まで考えるのは大きなお世話ちうモノやけどアンタ、それでもダイエットの本質を考えるとサポートする側としては”人生”や”幸せ”を考えざるを得ない心境になってしまいまんねん。

それはダイエットの本質は「自己改革」であるとわいは考えておるからや。

しかもダイエットをしようと思うとき、その人が改革しようとしとるものはほとんどの場合その人の体型のみではおまへん。
ある人は現在の生活習慣を、またある人は不安定なオノレの感情を、またある人はオノレの境遇や運命のようなものまでスタイルといっぺんに改革したいと願っとるのや。

ほんで、問題は巷に溢れるダイエット情報のほとんどが「体型の改革」のみをテーマとしており、結果ダイエットを行う人の感情をより不安定にしたり、不愉快にしたり、自尊心を損ねたり、極端な表現をすれば不幸にする可能性が高いものが溢れとるちう点や。

逆に言えば、ようけの人(特に女性)は、ある驚異のダイエット法の裏に見え隠れする”不幸”を敏感に察知してしまうため、ダイエットをしようと考えてはみるものの、真剣に取り組まなかったり、疑いを持ったり、実際にシッパイしたりと賢明な選択を行っとる現状もあるんや。

さて、話を戻しまっけど、わいが人のダイエットをサポートするっちうときは以上のことをもって、その人を不幸にせんことに最大の神経を使い、今回のダイエット論においてもそのことが最重要事項やったちうわけや。

世の中には半ば直感的に幸せと不幸の喉笛を押さえ、何を行っても楽しく活き活きと活動しとる人々がいまんねん。
彼らが仮にダイエットを行ったとしても、ダイエットもまた単なる娯楽や小さな目標の一つとなり、苦悩とはまるっきしの無縁のうちにダイエットを終了させてしまいまんねん。

一方、たかだか体重を数キロ減らすことにも時間、金銭、労力、神経をすり減らし、体重のコントロールが人生の一大事として大きく立ちはだかってしまう人もいまんねん。

「何がちゃうのか?」

その答えはダイエットが楽勝な人はオノレをよく知っており「今」の取り扱いがうまいのに対し、ダイエットで苦悩する人は「過去」の影響から「今」をコントロールできなかったり、「未来」を夢想するものの、それと「今」を結び付けられへん特徴があるんや。

例あげたろか,たとえばやなあ「痩せてから友達を作ろう」とか「痩せてから彼氏を作ろう」やらなんやらと考えとる人がいるとしまひょ。
もちろん順番として痩せてから友達を作ろうちう意味なら問題はおまへんが、もし彼女たちが「太っておるから友達や彼氏がでけへん」と本気で考えとるとするやろ,ほしたら、それは太っとるちう体のよい言い訳を使って現実を見ない方法を実践しとるに過ぎまへん。
友達や彼氏になりえるかどうかは体型に依存するものではなく、本来その人の人間性に依存するものやからや。

また、別の例ではダイエットのために水中エクササイズを薦めたとき「水着になるのが恥ずかしいからプールに行くのはイヤだ」ちう女性がおったんや。
彼女は「過去」に水着になって不愉快な体験をしたのか、頑なに水着になることを拒みまんねん。
挙げ句の果てには「もうちびっとやせてからプールに行く」ちうまるっきし本末転倒なことを言いだす始末やったちうわけや。
正当に、ほんで総合的に評価すれば「今」の彼女は決して水着になっても何ら恥ずかしがる必要がある人間ではおまへんことは明らかで、彼女は不当に「今」のオノレを低く評価しておったんや。
彼女は「過去」と「未来」に思いをはせるばかりで「今」を真摯にとらえることができなくなっとったちうワケや。

このように「今」を生きようとせん人には、ダイエットは大きな難関として立ちはだかるんや。
どないな人も「今」しか生きることができず「今」しか変えることはできず、ダイエットにおいても「今」のみが「未来」を変える唯一無二の頼みの綱やからや。

ほんで、これからご紹介する”新ダイエット論”では「今」をキーワードに次の三つのステップを踏んでダイエットを行いまんねん。

一、今を理解する段階

これは現在のオノレを理解するする段階や。
ダイエットをしようと思うこと自体、なんぼなんでもオノレのスタイルには否定的な感情があるわけやけどアンタ、やからといってオノレを全体として否定する必要はないことを理解しまんねん。
オノレにはええ面と改善すべき(悪い)面の両方あるちうことを理解しまんねん。

二、今と未来をつなぐ段階

この段階では何のためにダイエットを行うのかちう価値観の整理や、また目標(未来)をできる限り明確にしていきまんねん。
各目標に対しヒイキ順位を決定するのもこの段階に入ってからや。

人生全体の中でのダイエットの位置づけを明確にし、ダイエットを行うことにより人生全般が混乱せんようにしまんねん。

三、未来に向け今を変身させる段階

第一段階と第二段階で整理した内容に基づきダイエットを開始しまんねん。
未来全般に明るい希望がもてるようであれば、ダイエット問題は大きなストレスもなく解決するはずや。

| 新・ダイエット論

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